名もなき架空鉄道作者の日常

架空鉄道に関連する多角的な話題を紹介することを目的にやっていきたいと思います。お見苦しいところもあるかと思いますが温かい目で見守りください。なお、取り上げる情報についてはできるだけ正確性を期すようにはしますが、保証は致しかねますのでご注意ください。コメントはいつでも歓迎です(でも誹謗中傷はやめてね!)

トークライブイベント「架空鉄道の夜」に行ってきました。

6月9日(土)、東京・杉並区のライブハウス「高円寺Pundit'」にて、トークライブ「架空鉄道の夜」が開催されました。

6月9日(土)架空鉄道の夜 | 高円寺pundit'

twitter.com

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会場はこんな感じでした。思ってたより小さなライブハウスだった。参加者は私含め十数人ほど。

 

18:30に開演。まず、このイベントの主催者である「城東高速鉄道」の池田百合子氏が、架空鉄道趣味について、ジャンルに着目しながら紹介しました。架空鉄道の多くは、どの部分に力を入れているかでジャンル分けすることができます。例えば、歴史考証に力を入れていれていたり、車両のデザインに力を入れていたり…といった具合です。もちろん、複数の部分に力を入れている、クオリティの高い架空鉄道もあるわけです。さて、池田氏の作っている「城東高速鉄道」は、実は”時刻表のサンプルデータ”として活用することに力を入れています。全線全列車(さらには相互直通を行う路線まで)の時刻が設定されており、オープンデータとしてjson形式で配布しているほか、同人誌の形で頒布も行われています。ちなみに、当イベントの参加者にはもれなく、城東高速の休日時刻表同人誌が配られました。

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なお、json時刻表については、以下のスライドに詳しく書かれています。

また、架空鉄道としても「関西空港が神戸沖に建設されている」「近鉄との間に連絡運輸が設定されている」など、凝った設定が楽しめます。
 
続いて、日本架空鉄道会議を主宰する市野川氏が、Webを中心とした架空鉄道コミュニティの歴史について語りました。内容は、同氏の開設する「架空鉄道Wiki」に記載されている内容を軸とし、自身の経験をもとに詳細な内容を盛り込んだものでした。Web架空鉄道史について深く知ることができ、とても興味深かったです。大まかな流れについては、前記事も参照いただくとして、基本的には、
日本架空鉄道協会(JAVIRAS)とVRSの二大コミュニティ全盛期
両者の衰退(崩壊)と2ちゃんねる「ええ架空鉄道」への移行
掲示板やコミュニティの細分化、ポータルサイトの出現
大規模コミュニティサイトの衰退、SNSの活発化
といったところでしょうか。また市野川氏は、「コミュニティが大型化すると、トラブルも増加する」という点も指摘していました。確かに、Twitterの架空鉄道界隈ではトラブルが多かった印象があります。
いささか主観に頼っているため偏りは否めないものの、Web架空鉄道史を記録するという意義は大きく、大変素晴らしい発表でした。
 
最後に、架空鉄道作者である池沼害吉氏が、カプセルプラレールを用いた自身の架空鉄道「害吉鉄道」について紹介しました。なお、会場内には実際にカププラの路線が敷設されました。

害吉鉄道は…大変個性的というか、ぶっ飛んだ架空鉄道です。なにしろ発表の最初に「不適切な内容が含まれますが、それを取り除くと何も残らなくなるため、このまま発表します」という注意書きが入ったくらいですから。路線や列車名もブラックユーモアに富んでおり、大変面白いのですが、人によっては受け付けない内容もあるでしょうから、閲覧の際は自己責任で…。

 

発表が終わった後は、参加者全員で円状にテーブルを囲み、懇談会となりました。ここでいくつかの議論が交わされました。若い架空鉄道作者の方が積極的に発言していたのが印象的で、「Twitterを始めたとき、内輪ノリがあってコミュニティに入りづらかった」「様々な架空鉄道を知りたいが、情報が分散していて難しい」といった話をしていました。確かに、Twitterでは架空鉄道そのものに関する議論も多いのですが、2ちゃんねると違い自動的にログが残るわけでもないので、後からそれを追うのが難しいという側面もあります。 これに関しては、Togetterやモーメント機能といったサービスを活用することもできますね。内輪ノリについても、それじたいコミュニティが抱える宿命(?)ともいえます。また、七郷空想事業部に所属する方は「同人誌を半年おきに出す以上、掲載する内容にも制約が生じてしまうため、内輪ネタを出すという事情もある」と話していました。

一つ感じたのは、「コミュニティサイト」という形にこだわる必要はなくなった、ということです。実質的にTwitterがその役割を担っているほか、必要に応じて架空鉄道NAVIといったサイトで発信することもできます。「情報の集約」といった面についても、NAVIや架空鉄道ジャンクションといったサイトが(取りこぼしがあるのは否めないでしょうが)かなり有用ですし、もう最後は個人個人が(限界はあれど)体系的に情報を発信していくことに力をいれるべきなのかもしれません。ただ、情報の受信をどうしていくか、という問題は残りますが…。

「ええ架空鉄道」全盛期も2ちゃんねるのノリを嫌う人はいたようです。現在はSNSが中心とはいえ、インターネットはそれだけではありません。繰り返しにはなりますが、もう「コミュニティ」というカタチに縛られる必要は無いと思うのです。

 

というわけで、今回はとても楽しい時間を過ごすことができました。参加者の皆様、お疲れさまでした。次回も開催する予定があるとのことで、楽しみにしています。次回はゲストに「ニコニコ鉄道」といった(今回のとは少々毛色の異なる)コミュニティの参加者や、架空の鉄道を題材とした小説の作者などを呼んでみるのも面白いかもしれません。

 

ただ、かにれいるネタは見たくなかったかな…あれは閲覧注意モノなので…

架空鉄道コミュニティの現状

こんにちは。架空鉄道製作を趣味として楽しんでいる者です。どうかお見知りおきを。

架空鉄道って何だ?

まず架空鉄道とは何か、ということについてですが、これは文字通り、空想の鉄道を創作して楽しむというものです。空想的な要素が入っていれば、どのようなカタチであれ架空鉄道と言えるでしょう。有名なところだと、「銀河鉄道の夜」における銀河鉄道や、「きかんしゃトーマス」におけるソドー鉄道もその一種ですね。
インターネット上では多くの架空鉄道が公開されており、以下のサイトなどから参照できます。

www.irnavi.net

架空鉄道ジャンクション

↑架空鉄道の網羅的リンク集。

iraonline.jimdo.com

架空鉄道コミュニティの現在・概説

主にインターネット上における架空鉄道コミュニティの歴史については、下記のサイトで詳しく紹介されています(同じ内容は、前述の日本架空鉄道協会Webサイトにも掲載されています)。

架空鉄道Wiki - 架空鉄道Wiki

上記の内容をかいつまんで説明すると、
・インターネット上では、2ちゃんねる(00年代)→Twitter(10年代)にかけて大きな盛り上がりを見せている。
・また2000年前後には、VRSや日本架空鉄道協会(初代)といった「2大」コミュニティも存在したが、いずれも消滅。
・00年代後半以降はコミュニティの分化が進み、小規模なコミュニティが立ち上がっては消えていったりした。
といったところでしょうか。まあ、そもそも2ちゃんねるからTwitterの流れは、架空鉄道に限らず多くの界隈に言えることでしょう。

twitter.com

また、ニコニコ動画において「A列車で行こう」や「SimCity」といったゲームにおいて鉄道会社を想定し、それを取り上げた動画群のコミュニティ「ニコニコ鉄道株式会社」も盛り上がりを見せ、規模を広げています。

ニコニコ鉄道株式会社 Wiki*

オフライン上では、同人誌ベースでの活動も多々見られます。中には”InterCityNetworks”を運営する「七郷空想事業部」のように、数人単位で活動する架空鉄道系同人サークルもありますが、やはりTwitterなどオンラインでの活動も多くなっているようです。

七郷空想事業部 on web

架空鉄道界を盛り上げようとする、同人誌・ニュースサイトの活動

コミュニティの話からは脱線しますが、架空鉄道を題材とした雑誌やニュースサイトを創ろうという動きもありました。ニュースサイトとしては「架鉄新聞」(katetsu.net)や、「架空鉄道ニュース」(kakutetudounyu-su.jimdo.com)などがありました(両者ともリンク切れ)。もっとも前述の架空鉄道NAVIにはトピックなどの投稿機能があるため、これで事足りるという意見もあるかもしれません(もちろん、別個でニュースサイトを立ち上げる意義はあると思います)。雑誌については、自ら同人誌を発行・頒布する「城東高速鉄道」(サークル名:城東高速・沿線協議会)が、アンソロジーという形で複数の架空鉄道を紹介する同人誌を製作した実績があります。同協議会は、2018年度版の発行も予定しているとのことです。

【2017年版】架空鉄道紹介誌の作成→絶賛頒布中 | 城東高速・沿線協議会

また、似たような内容傾向を持つ、月刊誌の体裁をとった雑誌をpdf形式で頒布しているWebサイトもあったと記憶しているのですが、残念なことに失念してしまいました。
このあたりは近年の状況しか追えていませんが、上記のように架空鉄道界を盛り上げようという動きもWeb上の様々な場所に見受けられます。

現状について個人的に思ったこと

架空鉄道コミュニティの多くにいえるのは、”横の連帯が薄い”ということです。ただし例外があって、Twitterは様々なスタイルの架空鉄道作者が広いつながりを見せています。ただしそれはあくまでTwitterというコミュニティでのつながりであって、ジャンル・スタイルの違いがそのままコラボレーションにつながるという例はほとんど見られないというのが、Twitterコミュニティに2年ほど参加しての感想です。ですが、これはTwitterアカウントを持っていないとどうしようもありません。また、Twitterでの発信が容易なことから、自前でWebサイトを持たずにほぼTwitterのみで情報を発信する架空鉄道や、サイトを持っていてもTwitterでの発信が多くなり、更新が滞りがちになってしまうケースも多く見られます(まあ、私も現時点でサイトを持っていないのですが)。

というわけで、種々の架空鉄道を横断するようなコミュニティがあればなあと思うのですが、まあ今さら新しいWebサイトを立ち上げるのもどうかと思いますし、現状架空鉄道NAVIがその役割を担っている(べき)かなと思います。

以上、架空鉄道のコミュニティについて、私見を簡単にまとめてみました。視点の偏りや抜け落ちが多々あると思いますが、大目に見てください…間違いなどありましら指摘していただけると幸いです。

このブログの目的

このブログは、コミュニティというよりは、主にインターネット上での架空鉄道関連の動きを中心に、多角的な内容を取り上げていくメディアとしてやっていきたいと思いますので、どうかよろしくお願いいたします。